私の紙芝居:
りゅうの心
昔々、この世界に今日のいろいろな色がありませんでした。世界は全部白色と黒色だけだから、ちょっとつまらなかったです。ある村にからての先生と学生がいました。りゅう先生はとてもやさしいし、強いし、熱心だし、黒いおびもあるので、村でゆうめいでした。りゅう先生の学生のケンくんもいい人でしたが、学生だから、白いおびを持っていました。ある日、近くの村の村人が先生の所にやって来て、面白いうわさをつたえました。とおい国にこわいばけものが五人いて、その五人のばけものは赤、きいろ、みどり、青、とむらさき色のおびを一つずつ守っています。おびを持つ人は世界にその色をあげられると言われています。村人は先生に「おねがいします!先生は強いから、そのばけものをたおして、世界人に色をあげてください!」と言いました。
先生はよく考えて、困りました。村人をてつだいたいけど、としをとってとおい所へ行くことはすごく大変だと思いました。さいごに学生にその仕事をあげることにしました。ケンくんがまだわかいから、たくさん習えて、仕事がいいけいけんだと思いました。ケンくんは先生に似ているしんせつな人だから、人をてつだいたかったです。そして、ケンくんは色をさがしに旅行を始めました。
ケンくんはとおくとおく歩いても何もみつけませんでした。さいごに三年も歩いてからさいしょのばけものをみつけました。赤いばけものがすごくこわくて強いのでケンくんはりゅう先生が教えたからてを使ってたおしたけど、とてもたいへんでした。ばけものはなくなる前にケンくんと話しました。ばけものは「どうして。。。?」と聞きました。ケンくんは「おびが五つ集まったら世界に色を全部あげるつもりです!」と言いました。「はははぁぁ。五つ?じつは七つあるよ。あなたの白いおびとりゅう先生の黒いおびもとくべつなおびなのを知らなかったか? だれかおびをぜんぶ持ったらその人がかみのような強さを持つと言われている。でももちろんケンくんはいい人で、その強さを世界にあげるはずだ。」そう言ってなくなりました。ケンくんはおびをしたあとで、すぐもう少し強くなると思いました。そういう風にばけものを一人一人たおしました。新しいおびをするたびに少しずつ強くなりました。それで、ケンくんはばけもののことばをよく考えました。
さいごにむらさきばけものをみつけて会いました。ケンくんがもう強すぎるから、ばけものはすぐまけました。むらさきばけものの最後のことばは「ほんとうに。。。かみみたいだ。。。」と言いました。そしてケンくんは家に帰り始めました。
ケンくんが村を出た時から帰った時までにはもう十年もたつから、だれもケンくんをおぼえていませんでした。ケンくんはりゅう先生に会いました。「ただいま。色のおびを六つ持っている。おじいさん、さいごのをあげてください。あげないばあい、自分でとる。」とりゅう先生に言いました。りゅう先生は「あぁ。ケンくん、おかえりなさい。すみませんけど、できません。私はケンくんに色を世界にあげさせます。」といいました。ケンくんは「出た時に私は学生だった。今私は先生になった。しぬことをじゅんびしろ!」
ケンくんがおびで強くなりましたけど、りゅう先生のたましいはほんとうに強いから、かちました。「ケンくん、私の一番上手で大好きな学生だった。ごめんなさい。」と言って、りゅう先生はかなしくても、ケンくんをころしました。ケンくんの体はきえて、いろいろな色のくもが出て、世界中に色がありました。そういう風にこの世界に色があります。 おわり。